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富士急行 6000系 6501編成
富士急行 6000系 6501編成
改造種車
KATO製205系山手線色
実車概要
富士急6000系は、老朽化した同社1000,1200形の置き換え用として2012年に登場。
車体はJR東日本より譲渡された205系を改造したもので、モハ205の先頭車化や半自動ドアボタン取り付け等が施工された。
内外装は水戸岡鋭治氏によるもので、所謂「水戸岡デザイン」の特徴が随所に見られる。
6501編成は2012年度までに配備される4編成のうち、唯一量産車からの改造となるため、側面窓形状が他の編成と異なる。

―概要―

とある催事向けに長総セでの改造目撃情報の時から製作着手していたのですが
実車がまさかの未完成状態での引渡しとなったため、催事ネタとしてはボツとなりました。
その後も製作のペースに波があったり、水戸岡デザインの再現に悩んだりして
結局完成までに13ヶ月を要してしまいました(^^;;
とはいえ、製作が長引いてしまうと大抵投げ出してしまうので、何とか完成して何よりです。

完成直後に鉄コレ製品化の発表があって肝を冷やしましたが
モデル編成も被らずに助かりました(^^)


―開発方針―

・モハ205のクモハ化、ダブルパンタ化など、205系との外観の差異を再現。
・水戸岡デザイン特有の外装をデカールおよびラベルプリンタで再現。


―製作手法―

画像をクリックすると別ウインドウにて拡大表示します。

モハ205に、クハの前面から側面の乗務員扉まで切除したものを接合してクモハ化。
接合痕が目立たないように単純な切り継ぎとはせず、縦方向は乗務員扉側面と前面の額縁で、横方向は乗務員扉上面で構成した「かぎ形状」で接合した。
ベンチレータが撤去された屋根は、GM製205系キットの屋根をベースにプラ片で撤去跡を再現した。
なお、キットの屋根はKATO製クハの屋根よりも長いため、先頭車用の屋根は短縮加工を併せて実施した。
クモハの増設および既設パンタグラフ周辺のパイピングを実施。
クモハの既設側パンタグラフ周辺は、屋根のモールドを削り取り、KATO製モハ205を参考にパイピングを実施した。
空気作用管と母線は0.4mm真鍮線を、パンタかぎ外し線と避雷器の配管は0.2mm真鍮線を使用した。
パンタ台座は富士川車輛工業のパンタ台座B斜使用した。

なお、車体との接着に際し、屋根裏に飛び出た割ピンとの競合のため、車体の一部を切除する必要があった。

パンタグラフは既設側、増設側共にTOMIX製PS33Dを使用した。
ヒューズおよび信号炎管はKATO製品を使用し、クハの列車無線アンテナはKATO製常磐無線アンテナを使用した。
転用改造にあたり先頭台車に設置されたスノープラウは、KATO製E127系のTR246台車より調達したスノープラウを 先頭台車に取り付けて再現した。
床下機器を実車に合わせて加工。
クモハの主抵抗器は箱4つに短縮し、転用工事で交換、追設されたコンプレッサーは マイクロエース製215系より複製したものを取り付けて再現した。
塗装は以下を使用した。

・白色:GM鉄道カラー 37番
・黒色:GM鉄道カラー 10番
・黄色:GM鉄道カラー 23番
・青色:ハンズセレクト スカイブルー
・銀色:ハンズセレクト シルバー
車体のロゴ等の装飾は以下のもので再現した。

・前面窓下の白色文字:ラベルプリンタによる自作
・上記以外の前面装飾:たぶれっと製デカール
・側面青地の白色文字:ラベルプリンタによる自作
・側面黒地の白色文字:ミラクルデカールによる自作
・上記以外の側面装飾:たぶれっと製デカール
・前面、側面の行先表示:フィルムラベルによる自作

なお、車外スピーカーは電通車両製造のステッカーを使用し、 半自動ドアボタンは自作ラベルとデカールの組み合わせで再現した。
夕庵式室内灯を取り付け、前面の行先表示の点灯を実現した。
室内灯の設置にあたり、乗務員室が不自然に明るくならないよう、 導光棒の支えを兼ねた乗務員室の仕切りをプラ板から作成した。
その他、前照灯および尾灯を近年の製品レベルに合わせるべく、ライトユニットのLED化を実施した。


―完成状態サンプル―


クモハ6501


モハ6601


クハ6551


前面のライト点灯


室内灯の点灯

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